サロバツマイハート 本体施設
 








 
地域で障害を持つ青少年を守り育てることが求められています。豊富町で長年活動を続けているサロベツ福祉会は、近年、地域において利用者の就労の場を作り出すことに積極的に取り組み大きな成果を上げています。事業の展開と利用者数の増加、既存施設の老朽化を迎え、活動拠点となる本体施設の建て替えが決まりました。そこで、パンの製造販売、花の苗の育成販売、リサイクルなど町内各所で展開する活動をより理解してもらい、地域に受け入れられる建築を目指しました。また、心穏やかに作業を行える快適な室内環境、耐久性があり維持費の掛からないことも大切な条件でした。そこで次の建築的手法により実現を試みています。
ずらす・まわす:箱状の建物を「ずらす」「まわす」といった簡単な操作で、町並みに対して様々な表情を持たせています。
間取りの可変性:雁行する部屋は様々な区切り方が出来、作業や活動内容に応じてフレキシブルに活用できます。
快適な室内環境:トップライトから安定した光を取り込み、高断熱工法、床下暖房を採用し快適で優しい室内環境を作りました。
地域技術の活用:地域住宅である「サロベツ住宅」により磨かれた技術力を最大限に活用できる在来木造工法を採用しました。