Office D
 
 
 
 
 
 

北海道北見市に建つ、建設コンサルタント会社の本社社屋である。創立50周年事業としての建て替えであり、今後50年を見据えた可変性と普遍性が施主から求められた。現地を訪れると、若い社長を中心に約50名の役職員がアットホームな職場環境を作っているのが感じられた。また、オホーツクは年間をとして晴天率が高く、寒暖差が大きなエリアである。一方で執務の中心はOA作業であり、業務の性格上、冬季間に在社時間が長くなる傾向があるため、光環境、温熱環境への対策が大切になると考え、それらに答える6つの手法(平屋、格子構造、入子構成、反射板、環境調整スペース、高断熱外皮)から建築の構成を計画した。


室内環境調査から、温熱環境では温度ムラや対流による不快感の低減、反射光による安定した光環境などの実現などが確認された。積雪寒冷地に建つ事務所建築の空間構成モデルの1つになることを期待している。